クロージング(closing)

クロージング(closing)とは、不動産や株式等資産の売買取引において最終的に行われる、代金支払いと資産の移転の手続(決済手続)のことを言います。

不動産売買株式売買においては、売買契約締結と同時に決済手続が行われることもありますが、売買契約を締結した後日に決済手続が行われることもあります。

前者の場合は、契約締結日がクロージング日ということになります。

後者の場合は、通常、契約書において売買実行の前提条件(例えば、土地の売買を例にすると、土壌汚染調査において汚染物質が検出されなかったことが確認されたことなど)が規定され、この条件が満たされた場合に売買が実行されると定められます。

この場合、契約締結日とクロージング日は別の日となり、クロージング日において上記前提条件が満たされてはじめて決済が行われます。

クロージング日には、売買契約書や当事者間で必要とされた書類の存在とその書類の押印確認がなされ、売買実行の前提条件が充足されていることを確認した上で、代金の支払いと資産の移転手続(登記申請や株券の引き渡し等)が行われます。

クロージングは契約当事者のみで行えますが、手続の慎重を期すために、クロージング日には弁護士が立ち会うこともあります。

 

弁護士 鈴木基宏

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